甚目寺南中エリアから割と近いのにほとんど受験する生徒がいない高校があります
タイトルにある富田高校や中川清和高校がまさにそうです
両校とも自転車で30分~40分くらいなので新川や津島東、清林館と大差ありません
しかし開校以来、当塾の生徒でこの2校を受験した生徒はいません
なぜなのでしょうか?
まず富田高校についてですが考えられる理由としては…
①同じ尾張1群のBグループには中村や美和があること
普通科である富田を受験しようとする場合、レベルが少し上の学校として中村が少し下の学校として美和があります
そして両校とも富田より近くて通いやすい学校です
富田にしかない部活など特別な理由がないとあまり選ばれないことになります
②組み合わせにくいレベルであること
南中生が尾張1群を受験する場合、学力の高い生徒は松蔭ー中村、熱田ー中村、津島ー中村など第2希望に中村を持ってくることが多いです
そして中堅、または少し下位の生徒は五条、津島、新川、山田、津島東、美和、津島北翔など組み合わせ豊富な尾張2群を選ぶことが多いです
富田は第2希望として松蔭や熱田と組み合わせるには学力レベルが離れすぎて受けづらく、逆に第1希望とすると第2希望にできる高校が無く(惟信や一宮北などは遠く、緑風館は学力差が大きい)1校受験せざるを得ません
続けて、中川清和高校の理由としては…
①そもそも商業科を受ける生徒がかなり少ない
これは南中生だけの話ではありませんが最近は専門科(工業、商業、農業等)を受験する生徒が減少気味で普通科に比べ定員割れしている学校が非常に多いです
②商業系なら津島北翔や同朋があること
どうしても商業系の高校へ行きたいとなった場合でもまずは津島北翔や同朋の商業科を考える場合が多いです
③自転車以外の交通手段が不便であること
これは富田でも言えることですが特に中川清和の場合、女子生徒が多いので自転車で30分以上の距離はちょっとしんどいと思います
そして公共交通機関を使うならまず徒歩か自転車で大治町まで行って東条あたりからバスに乗り中村公園まで行き、そこから地下鉄東山線で高畑まで、そこからバスで高校まで向かうという大回りをする必要があります
その結果、自動車で行けば15分くらいの距離なのにバスと電車を乗り継いで1時間近くかけて通うことになります
以上の理由から富田や中川清和は受験する生徒が少ないのだと思います
それでもあえて受験する理由があるとすれば特定の部活がありそこに入りたい場合や、地元の高校で南中生と会いたくない場合などがあるでしょうか
中川清和は公立としては珍しく制服がない高校です(代わりにドレスコードがあります)
興味がある生徒は一度選択肢に入れてみてもいいかもしれません